世界が変わり始めた?
今朝の朝刊にこんな記事が・・・
新型コロナウイルスの感染拡大で雇用不安が高まる中、世界中の機関投資家が企業に従業員を守る様に求めた。・・・
この記事を見て、少し心が安らいだ。
もちろん、これは大手企業の事なので我々中小零細企業には無縁の話ではある。しかし、今までなら機関投資家は自分たちの利益を確保するために従業員のカットを求め、経営陣はそれに従わざるを得ない為、大幅に人員削減を行ってきた。バブル崩壊後、失われた20年と言われた間の日本はまさにその最前線だった様に思う。
企業は収益確保のため、賃金カットし内部留保に努めた。その結果従業員は労働意欲を無くし、失点を出さないようにだけ務めるという人間ばかりとなってしまった。
日本の成長を支えた優秀な人材は韓国や中国に流出し今では中国が5Gで世界を制する勢いになってしまった。
とても小さな話になるが、私が以前勤めていた会社も規模の違いこそあれ、同様の現象が起こった。
我々が遮二無二突っ走いた当時は一店舗売り上げ日本一の魚屋としてメディアにもしょっちゅう取り上げられ、全国から多くの水産関係者の方が視察に来られていた。
しかし、賃金の安い知識や経験の無い若い人材だけで運営する様になると、当時の面影はなくなってしまい、日本一の魚屋はどこへやら!となってしまった。
今、多くの方々に「あの会社いったいどうしてああなったの?」と聞かれる事も良くあります。その度に悲しい気分になっております。
あらためて思います。企業の発展はリーダーのしっかりとしたビジョンとそれを信じてついて行く従業員。これがなければ一時的に売り上げや利益を残せて直ぐに衰退して行くだけです。
世界的にこの危機を乗り越えるため、一時的な利益確保よりも将来の発展を選ぶという流れは嬉しかったです。
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。
- トラックバック URL
この投稿へのコメント