面白いから・・・

2007年 毎日放送 水野真紀の魔法のレストランでの密着取材

もう13年も前になるんですね~

我ながら自分の変化にびっくりでした!

この密着取材を受けたのは2007年だったのですが、実はこの時の放送を見たのは放送時にテレビで見ただけでその後見たのは今回が2回目だったのです。

当時は何度もテレビや新聞の取材を受けており、その放送を録画して放送内容を確認はしていましたが、確認後は娘たちの ”嵐” の番組をどんどん録画して行かねばならず、私の出演の記録など全くという程自宅には残っておりません!

それでは、なぜ? 今回、13年ぶりに見れたのか?それはFace Bookで知り合った方がこの番組のファンで私の密着取材の回の動画をDVDに保存してあるという奇跡的な出会いで入手出来ました。

この時は私がいた阪神百貨店が阪急百貨店に統合されるというタイミングでの 阪急百貨店 VS 阪神百貨店という構図の番組構成でした。         

そう、村上タイガースになるのでは?の騒動の時です!

本当にこの時はどうなるのか?と様々なウワサが飛び交っていた頃です。        

この時に放送局の方から、他者では絶対に出来ない企画をお願いしたい!とのご依頼を受けて行ったのがおそらく、百貨店市場初の ”一隻買い”の企画でした。まるごと一隻の魚を買い取って直ぐに持って帰って販売するという企画だったのです。 ”言うは易く行うは難し”とはこの事です。

まず、天候によっては出るかどうか?も分からない、どんな魚がどれくらいとれるのか?も分からない、そもそも、価格の設定がないのですから・・・

それでは、普段はどうやって価格を決めているのか?例えば1箱に10匹のサバが入っており、1箱¥1,000の場合1匹¥100円なので1匹¥150で売りましょう!となるのです。しかし、船一隻まるごと○○万円と言われても1匹の単価どころか、1魚種の価格すらわからないのですから・・・

これを実現するためには、漁師さん、産地仲買さん、我々の人間関係と信頼関係しかないのです。なぜか?水揚げ量を見て漁師さんに「今日の水揚げだと○○万円という事くらいしか決めようがないのですから・・・

それでは私はどうやって販売価格を決めたのか?それは・・・お客様が買ってくれるであろう価格と利益が出るであろう価格を自分自身の勘で決めるだけです!

そんな事なら簡単だと思われるかもしれませんが、売れ残ってもダメ、利益が出なかったら大目玉を食らうのです。こんなリスクを背負って実行するバカな奴は日本中探しても私くらいしかいないでしょう⁉だから百貨店史上初の試みになったのです。そしてもう一つ言うとこの日一日くらい赤字になっても売り上げと利益を取り戻せる自信があるから出来るのです。

私がいた会社の社長は非常に厳しい人でしたので、万が一にでも前年同月比をクリア出来ない場合は職を失ってしまう位の厳しさでした。これで多くの店長は左遷されたり、降格されるのは当たり前で一度そうなると社内中に「アホ、ボケ、カス」言いまくります。もう針の筵です。これが嫌で多くの人間は退職して行きました。私もその一人ですが・・・

他社はこれほどの仕打ちをされるわけではないでしょうが、やはり売り上げ・利益の確保が重要です。だから、そのリスクを恐れこんなバカな事はやろうとも思わないのです。

でも、最近色々な売り場を見ますがどこに行っても似たような商品しか並んでいなくて、毎日同じ様な商品だけが並んでいるというお店になっています。これではお客様は買い物に行くワクワク感など生まれません。

コロナウイルスでお客様は買い物に出かける事自体に恐怖を感じる状況です。こんな時にわざわざ自分のお店に来ていただけたのですから、お買い物をして頂いている一時だけでも楽しい気分になって頂ける様に工夫して見てはいかかが

この投稿へのコメント

  1. chacha said on 2020年4月25日 at 5:57 PM

    これはギャンブルちゃうねんで、仕事や。会社に利益残さなあかんのや。
    私も若いころはずっと言われ、あほボケカスの毎日でしたが、それでも自分のやりたいことを最終的には認めてやらせてくれた、今の会社には感謝しかありません。
    最近のわけーのは、などというと時代が違うとか二回り以上違うのに本気で反論されたりしましたが、最近の仕事ってドンドンとリスクヘッジされた安パイしか引かない仕事ばかりで、面白くないなーと感じざるを得ません。
    この記事見てて、同士はまだ居るなって、ふと思いました。
    同年代ですからかね。量販店の魚売り場の今後に期待です。

    • 加藤 said on 2020年4月26日 at 9:36 PM

      chacha さん コメントありがとうございます。
      私がいた会社はブラックというレベルではなく、この取材の日も朝4時から市場に仕入れに行きその後売り場展開を
      部下に伝えそのまま取材陣と漁港へ行き翌朝4時から漁港へ行きそのまま魚を積んで
      開店に間に合わせ、6時には完売という密着取材でした!(笑)
      おかげで鍛えられ、大概の事には対応出来る逞しさは身に着けられました!

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