日本一の魚屋が行っていた、非常識を常識にする方法
旬の食材行き場を失う! という記事ですが、私的にはチャンス!と思えるのです。
現在でも私の所に様々訳あり食材の情報が寄せられますが・・・
かなり前の話になりますが、私が阪神百貨店でバイヤーをしていた頃ある中央市場の仲買さんから今回の様な話がきました。
この年コロナウイルスではなく、ノロウイルスがホテルで集団発生し、それこそメディアでは連日ノロウィルスの恐怖や危険性を伝えその元凶は牡蠣であると報道合戦が続いておりました。
私が勤めていた店も百貨店からお達しがあり、この年から生食用の牡蠣の販売は禁止されました。
この加熱した報道で大打撃を受けたのが全国の牡蠣生産者の方々でした。
そんな折に仲買さんから「岡山県漁連さんから、今回のノロウイルス騒動で生活が成り立たなくなりそうで何とか助けてくれないか?」というお話でした。
色々話を聞くとなんとかお役に立てればと検討し、協議しました。
ノロウイルス騒動前の価格¥1,000を¥700で販売出来ないか?と折衝したところ快諾頂いたので広報戦略を考えました。そこで思いついたのがピンチをチャンスに変える販売方法でした。
題して「ノロウイルス撃退セール」でした。
ノロウィルスは熱に弱い為加熱すれば全く問題がない事
加熱するノロウイルスの危険性の報道のより生産者は窮地に追い込まれ生活もままならない事を訴え皆で美味しい牡蠣を安全に安く食べましょう!という企画です。
この企画を百貨店広報を通じ各メディアにプレスリリースを投げたところかなりの反響があり企画は大成功し、消費者に安全性をアピールする事も出来、岡山県漁連さんにもすごく喜んで頂けました。
当然、私が担当する売り場の成績も予想以上に上がりすぎて困ったほどでした。
この後からは私の所ではこの牡蠣にファンが固定化しその後現在に至るまでこの牡蠣を販売しています。
今回の記事の玉ねぎやホタルイカも販売方法を工夫する事で大きなチャンスが生まれる事もあるはずです。
売れない言い訳を言う前に売れる方法を考えて見ればと思います。
ピンチはチャンス!!ポジティブに行きましょう!!
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